こんにちは、新百合ヶ丘のパーソナルジム Be-Proudです。
「カロリー制限しているのに、なかなか痩せない…」
「そもそも、自分にとって適切な摂取カロリーって、どうやって決めればいいの?」
そんな疑問やモヤモヤを感じていませんか?
ダイエットにおいて、カロリーコントロールはもっとも基本的でありながら、つまずきやすいポイントです。
当ジムでは、NSCA認定トレーナーとして10年以上にわたり、幅広い年齢層に個別指導を行ってきましたが、実際の現場でも「カロリー設定の誤解」が原因で努力が報われないケースを多く見てきました。
この記事では、そうした実体験をもとに、カロリー計算の基礎から目標体重ごとの摂取目安、リスクを避けるための注意点までをわかりやすく解説します。
数値が苦手な方でも安心して読み進められるよう、具体例も交えて丁寧にお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。
なぜカロリーコントロールが必要なのか?
ダイエットを成功させるための大前提は、「摂取カロリーよりも消費カロリーが上回る状態を作ること」です。これは、体脂肪を減らすために最も基本的なエネルギー収支の原則に基づいています。
体に蓄えられた脂肪は、使われなかったエネルギーの貯蔵です。そのため、摂取するカロリーが多すぎれば当然余剰分が脂肪として蓄積され、逆に少なければ体脂肪をエネルギーとして利用することで体重は減っていきます。
摂取カロリーと消費カロリーの関係とは?
簡単に言えば、摂取カロリーとは食事から得るエネルギー、消費カロリーとは日常生活や運動で消費されるエネルギーのことです。
この差分がプラスであれば体重は増え、マイナスになれば減少していきます。
体脂肪1kgを減らすには約7,200kcalの赤字(消費>摂取)が必要とされており、長期的なコントロールが重要です。
なぜ「とにかく食べない」は逆効果なのか?
「少なければ少ないほど痩せる」と考えて、極端な食事制限をする方も少なくありません。
しかし、必要以上にカロリーを減らすと、筋肉量の低下や基礎代謝の減少を引き起こし、かえって痩せにくく太りやすい体になってしまいます。
また、栄養不足による体調不良やストレス、リバウンドのリスクも高まりやすくなります。
カロリーコントロールで「体重」だけでなく「健康」も守る
適切なカロリーコントロールを行うことで、無理なく脂肪を減らしながら筋肉量を維持することができ、基礎代謝の低下を防ぎます。
さらに、栄養バランスが整えば、エネルギー不足による疲労感や集中力の低下を抑えられ、睡眠の質が改善されるなど、日常生活のパフォーマンス向上にもつながります。
ただ痩せることを目的とするのではなく、体調を整えながら続けることが、リバウンドを防ぎ、健康的に体を変えていく近道です。
消費カロリーの計算方法|基礎代謝と活動レベルを知ろう

ダイエットに取り組む上で、まず把握しておきたいのが「自分が1日にどれくらいカロリーを消費しているか」ということです。
この数値を知ることで、無理のない摂取カロリーの設定が可能になります。
消費カロリーは大きく分けて「基礎代謝」と「活動代謝」の2つから構成されます。
基礎代謝は「何もしなくても使われるエネルギー」
基礎代謝とは、私たちが何もしていなくても生命を維持するために消費されるエネルギーのことです。
呼吸や体温の維持、内臓の働きなどに使われており、1日の消費カロリーのうち約60〜70%を占めるといわれています。
基礎代謝の正確な数値は体組成計などで測定できますが、簡易的な目安としては「体重(kg)×25」で概算できます。
たとえば体重60kgの人であれば、基礎代謝は約1,500kcalと見積もれます。
なお、詳細な計算を行いたい方は以下のツールをご利用ください。
基礎代謝計算ツール(Mifflin-St Jeor式)
活動レベルによって「1日の総消費カロリー」が決まる
1日にどれくらい体を動かすかによって、総消費カロリーは大きく変わります。
厚生労働省の指標に基づいて、以下のような活動レベル別の係数を用いて計算することができます。
活動レベル | 係数 | 例 |
---|---|---|
レベルⅠ | 1.3 | 座っている時間が長く、ほとんど運動しない生活 |
レベルⅡ | 1.5 | 立ち仕事・通勤・家事などがある一般的な生活 |
レベルⅢ | 1.7 | 毎日1時間程度の運動を行う活動的な生活 |
レベルⅣ | 2.0 | 激しい運動や肉体労働を日常的に行う生活 |
たとえば、体重60kgでデスクワーク中心の生活をしている人(レベルⅡ)の場合、
基礎代謝1,500kcal × 活動係数1.5 = 総消費カロリー 2,250kcal となります。
つまりこの人が1日に2,250kcal以上食べれば太りやすくなり、2,250kcal未満に抑えれば痩せやすくなるという見通しが立つわけです。
ダイエット中の摂取カロリー設定方法とは?

1日にどれくらいのカロリーを摂取すべきかは、「どのくらいの期間で、どれだけ体重を落としたいか」によって決まります。
そのためには、まず目標を数値で明確にすることが必要です。
脂肪1kgを減らすには「約7,200kcal」の赤字が必要
体重を減らす際に落としたいのは「水分」や「筋肉」ではなく「体脂肪」です。
体脂肪1kgには約7,200kcalのエネルギーが蓄えられているため、1kg痩せるには7,200kcal分の「消費>摂取」が必要です。
たとえば「3ヶ月で5kg痩せたい」場合は、
7,200kcal × 5kg = 36,000kcalの赤字が必要ということになります。
1日あたりの削減カロリーをシミュレーションしよう
3ヶ月=約90日間で36,000kcalを削減するなら、
36,000 ÷ 90 = 1日あたり約400kcalのカロリーカットが目安になります。
前のセクションで例に出した「消費カロリーが2,250kcalの人」であれば、
2,250 – 400 = 1,850kcalが1日の摂取目安となります。
このように、目標体重や期間を数値化し、日ごとの摂取目安を設定することが、成功への第一歩です。
カロリー設定は「調整ありき」で考える
ただし、これらはあくまで理論上の目安であり、実際には体調やストレスの影響で上下することもあります。
そのため、固定された数値ではなく、体重や体調を見ながら柔軟に調整していくことが大切です。
また、筋肉を減らさないためには、必要な栄養(特にタンパク質)を確保しながらカロリーをコントロールすることも重要なポイントとなります。

やりすぎは逆効果?摂取カロリーが低すぎると起こるリスク

「短期間で大きく痩せたい」
そう思って、極端なカロリー制限を設定してしまう方も少なくありません。
たとえば、「3か月で20kg痩せたい」という目標を立てた場合、どれだけのエネルギー削減が必要になるのでしょうか?
基礎代謝を下回る制限は“健康を損なう”レベルに
脂肪1kgを減らすには約7,200kcalが必要です。
つまり、20kgの減量には「7,200 × 20 = 144,000kcal」の赤字が必要となり、
これを3か月(90日)で達成しようとすると、1日あたり約1,600kcalものカロリーを削らなければなりません。
仮に体重80kgでデスクワーク中心の人(消費カロリー約3,000kcal)がこれを実行しようとすると、摂取カロリーは1,400kcal/日となり、基礎代謝(約2,000kcal)を大きく下回ります。
このような極端な制限は、身体にとって「生命の危機」と判断されるレベルです。
代謝低下とリバウンドリスクが一気に高まる
摂取カロリーが基礎代謝を下回る状態が続くと、身体は省エネモードに入り、代謝が下がり、脂肪が燃えにくくなります。
加えて、筋肉の分解が進むことでさらに基礎代謝が落ち、痩せにくく太りやすい体質に変わってしまいます。
また、ホルモンバランスの乱れや栄養不足により、疲れやすさ、眠りの浅さ、集中力の低下、生理不順など、体調不良が起こりやすくなります。
仮に一時的に体重が落ちたとしても、その後元の食事に戻せば、反動で一気に体重が増えてしまう――これが典型的なリバウンドのメカニズムです。
成功するダイエットに必要なのは“無理をしない設計”
大切なのは、「頑張る」ことではなく、「続けられる計画を立てる」ことです。
目標が大きい場合ほど、十分な期間を取り、現実的な摂取カロリーを設定することで、体調を守りながら痩せていくことができます。
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カロリー以外に大切な「PFCバランス」とは?

「カロリーは抑えているのに、体が変わらない…」
そんな時に見直したいのが、PFCバランス(たんぱく質・脂質・炭水化物の割合)です。
ダイエットというと「とにかくカロリーを減らす」ことばかりが注目されがちですが、どの栄養素からそのカロリーを摂っているかが、実は非常に大きな影響を与えます。
PFCバランスとは何か?
PFCとは、以下の3大栄養素の頭文字をとったものです。
- P(Protein)=たんぱく質
- F(Fat)=脂質
- C(Carbohydrate)=炭水化物
それぞれ、1gあたりのカロリーが異なり、構成比率によって同じ総カロリーでも体への影響は変わってきます。
たとえば、同じ1,800kcalの食事でも、「炭水化物ばかり」で構成された場合と、「たんぱく質をしっかり確保した」場合では、筋肉量や満腹感、代謝の維持に大きな差が生まれます。
たんぱく質が不足すると、筋肉も代謝も落ちていく
特にダイエット中に多いのが、たんぱく質の不足です。
たんぱく質は筋肉を維持し、体を引き締めるために欠かせない栄養素であり、不足すると筋肉量が減って基礎代謝が下がる→太りやすくなるという悪循環に繋がります。
また、たんぱく質には満腹感を得やすい性質もあり、「食事量を抑えているのにお腹が空く…」という状態も、栄養バランスの乱れが原因であることが多いのです。
バランスの取れた食事が、長く続けられるダイエットを支える
極端に炭水化物を抜いたり、脂質を避けすぎたりすると、エネルギー不足やホルモンバランスの乱れにもつながります。
「ただ痩せる」のではなく、「健康的に痩せる」ためには、PFCバランスを意識した食事が不可欠です。
カロリーとPFC、両方を見ていくことで、無理なく継続できるダイエットが実現します。

まとめ
ダイエットにおけるカロリーコントロールは、「摂取<消費」の基本を理解するだけでなく、自分の体と生活スタイルに合った現実的な設定が欠かせません。
- まずは自分の消費カロリーを知ること
- 摂取カロリーは目標から逆算して無理のない数値に設定すること
- 極端な制限は代謝の低下・体調不良・リバウンドの原因になること
- PFCバランスを意識して、健康的に脂肪を減らすこと
この4つを押さえていれば、数字に振り回されることなく、落ち着いて自分のペースで体を整えていけるはずです。
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