こんにちは、新百合ヶ丘のパーソナルジム Be-Proudです。
「走っていると膝が痛くなる」「足の裏がすぐ疲れる」──そんな経験はありませんか?
もしかすると原因は足部の構造エラーにあるかもしれません。
この記事では、足部のエラーがどのように他の関節や動きに影響を与えるのか、特にランナーが注意すべき理由やシューズの選び方、そして改善のヒントについて解説します。

足部エラーとは?よくある症状とその見分け方

足部エラーとは
足部エラーとは、足のアーチやアライメント(骨の並び)、可動性などに構造的・機能的な不具合がある状態を指します。
代表的なものには以下のようなタイプがあります。
- 回内足(オーバープロネーション):足首が内側に倒れ込むような形
- 回外足(アンダープロネーション):足首が外に傾いて接地する形
- 偏平足(フラットフット):土踏まずの潰れによりクッション性が失われた状態
- ハイアーチ(過剰なアーチ):アーチが高すぎることで衝撃吸収が弱くなる
こうしたエラーがあると、足裏の痛み・疲れ・マメ・靴擦れといった局所的なトラブルだけでなく、全身に影響を及ぼす原因にもなります。
足部の歪みが引き起こす全身への悪影響
足が崩れると“上”も崩れる
足部は体の最下部にあるだけでなく、地面からの衝撃を吸収・分散する“土台”です。
この土台が崩れると、以下のような全身への負担が連鎖的に発生します。
- 足首の動きの不均衡 → アキレス腱炎やシンスプリントの原因に
- 膝関節へのねじれストレス → ランナー膝(腸脛靭帯炎)や膝蓋大腿関節痛に
- 骨盤や腰のアライメント不良 → 腰痛や股関節の不安定性を助長
例えば、回内足では接地時に過度な内旋が起こり、膝や骨盤の内巻き(ニーイン・トゥーアウト)につながりやすくなります。
この結果、本来使うべき筋肉が働かず、疲労が一部に集中したり、ケガにつながったりします。
なぜランナーは特に注意が必要なのか?
「ちょっとしたズレ」が大きな負担に
ランニングは衝撃の連続運動です。
歩行に比べて着地衝撃が大きく、片足で支える時間も長いため、足部のわずかなエラーが大きなダメージとなって蓄積します。
さらに、以下の特徴がランナーの足に負担をかけます
- 1回のランで数千〜数万回の接地が繰り返される
- 疲労によりフォームが崩れると、エラーがさらに悪化しやすい
- 無意識に「なんとなく合うシューズ」で走り続けてしまう
足部の不安定性があると、身体はそれを補おうとして余計な力を使い、フォームが非効率になる・回復が遅くなる・故障が起こりやすくなるという悪循環に陥ります。
シューズの選び方で土台を整える
なぜ“合っていない靴”がトラブルを招くのか?
足部にエラー(回内足・回外足・偏平足・ハイアーチなど)がある場合、その構造的な問題を放置したまま走ったり歩いたりすると、シューズの形状と足の動きがかみ合わず、不安定さやねじれ、圧迫などが起きやすくなります。
その結果
- 靴の中で足が滑る
- 特定の部位にマメや痛みが出る
- 土踏まずやかかとに過剰な負担がかかる
といったトラブルが生じ、フォーム全体にも悪影響が出ます。
自分に合ったシューズを選ぶための4つの視点
① 足のアーチタイプを把握する(回内 or 回外 or 中立)
- 偏平足・回内足傾向 → 安定性重視のサポートシューズ
- ハイアーチ・回外足傾向 → 衝撃吸収に優れたクッションシューズ
→ まずは自分の足のタイプを知ることが最優先です。
② クッション性と安定性のバランスを見る
- 偏平足にはミッドソールがしっかりした安定性モデル
- ハイアーチには柔らかく沈みすぎないクッション性重視モデル
バランスの良い靴は、足部の動きを補助し、膝・腰への負担軽減にもつながります。
③ かかとのホールド性をチェックする
- かかとがしっかり固定され、浮かないこと
- ヒールカウンター(かかと部分の硬さ)に適度な支えがあること
→ 足部の安定性と正しい接地を支える重要なポイントです。
④ トウボックスと屈曲ポイントを確認
- つま先に5〜10mmの余裕があること
- 靴が曲がる位置が指の付け根部分であること
足趾(そくし:指)がしっかり使えることで、推進力やアーチの安定が得られます。
以下機能性の高いシューズの一例です
- アシックス|GT-2000 12
抜群の安定性と滑らかな着地感で、クセのある足にも対応しやすい定番モデル。かかとのサポート性とクッション性のバランスが良く、偏平足やオーバープロネーション傾向の方に特におすすめ。 [商品ページ]
- PUMA|Forever Run Nitro
柔らかさと反発の絶妙なミックス。2層構造のNITRO FOAMが軽さと安定性を両立し、接地衝撃をしっかり吸収。かかとまわりのフィット感も良く、初心者〜中級者のデイリートレーナーに最適。[商品ページ]
- ナイキ |ストラクチャー25
反発とサポートの両立を追求したナイキの安定系モデル。ヒール〜中足部のガイド機能がしっかりしており、長距離ランやフォームが乱れやすい人にも安心感あり。走り慣れた人のリカバリーにも◎[商品ページ]
足部エラーの対策・改善法
自分でできる観察とケア
足部の崩れにはいくつかのタイプがありますが、共通して重要なのは「自分の足の状態を知り、それに合ったケアを行うこと」です。
以下では、代表的なエラータイプに対して、実践しやすい改善の方向性を紹介します。
あくまで一般的な例としてご理解ください。
回内足(かいないそく)傾向のある方
足首が内側に倒れ込みやすく、歩行や走行時に内側重心になりやすいタイプです。
- アーチサポート付きインソールを使用する
土踏まずを下から支えることで、接地時の内倒れ(オーバープロネーション)を抑えます。市販のスポーツ用インソールでも、回内足用の表記があるものを選ぶと良いでしょう。 - ヒールエレベーション(かかとの高さ調整)を検討する
左右の足のアーチの高さに差がある場合、ヒールの高さを調整することでバランスが取れ、歩行が安定しやすくなります。スポーツショップや整形外科での相談が有効です。
偏平足(へんぺいそく)傾向のある方
土踏まずが潰れている状態で、地面との接地面積が広くなり、衝撃吸収が苦手なタイプです。
- 足指を積極的に使うトレーニングを行う
例1:タオルギャザー
床に敷いたタオルを足の指でたぐり寄せる動きです。足底の筋肉(特に内在筋)を刺激し、アーチを持ち上げる力を育てます。
例2:アーチリフト(ドームアップ)
足の指は床につけたまま、土踏まずを意識的に引き上げる練習です。足の裏が「ドーム状」に持ち上がるイメージで、静かに力を入れます。足裏の感覚を高め、筋の連動性を促します。
足部が硬い、または柔軟性に乏しい方
足の指が動きにくい、足裏が突っ張る、つま先が丸まりやすいなどの傾向がある方です。
- 足裏やふくらはぎのマッサージを行う
ゴルフボールや小さなマッサージボールを当て、転がします。圧をかけすぎず、ゆっくりとほぐすことが大切です。特に朝起きてすぐや、運動前のウォーミングアップに有効です。 - 足指のストレッチを取り入れる
親指を手で反らせたり、指を1本ずつ開いたり、足指の間を軽く押し広げるように動かします。グー・チョキ・パーの動作練習も効果的です。神経と筋肉の協調を高め、指の機能性を取り戻します。
ストレッチだけでなく「支える筋力」も重視する
足部のケアというと「柔らかくする」ことばかりに意識が向きがちですが、それだけでは不十分です。
本当に必要なのは、「筋力と柔軟性の両立」です。
たとえば偏平足は、一見柔らかすぎる状態に見えますが、実はアーチを保つ筋力が不足しているケースがほとんどです。
反対にハイアーチの方は、筋力があるように見えて、柔軟性が極端に低く、衝撃を吸収できないことがあります。
自分の足がどちらのタイプに近いのかを知り、「どこが動いていないか」「どこに負担がかかっているか」に目を向けることが、改善の第一歩です。
まとめ

足部のエラーは、“足だけの問題”ではありません。
小さな崩れが、膝・腰・姿勢・フォーム全体にまで影響を及ぼします。
特にランニングのように同じ動作を繰り返す競技では、その負荷が積み重なり、故障やパフォーマンス低下の原因にもなります。
まずは「自分の足がどんなタイプか」を知ること。
そして、適切なシューズ選び・軽い調整・正しい使い方を心がけることで、足元からカラダ全体を整えることができます。
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